メインテーマ無し。その日その日の自分記録。


by sako375
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カンディンスキーとルオー展

汐留のパナソニックミュージアムは、ルオーのコレクションが有名で、企画展の間は小展示室で常設展が見られる。
小展示室の作品だけでは物足りなくて、「ルオーとマチス展」(ルオーとマチスは親しく交流していた)をやったとき、思い切りルオーを見た。

ルオー好きの友人は「堪能した、すごく良かった」らしい。
私もルオーは、好きな画家の一人だったが、線の強さ、濃厚さに疲労困憊。あまり好きじゃなくなった。ところどころ現れるマチスの明るさにホッとしたのだった。

今回は、カンディンスキーとクレーの絵が出ているから、見ておかなくちゃ、というわけで。。。

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抽象絵画の創始者ヴァシーリー・カンディンスキー(1866〜1944)と、20世紀フランス最大の宗教画家ジョルジュ・ルオー(1871〜1958)。本展は色とかたちを軸として、カンディンスキーを中心とするドイツ表現主義とルオーが共鳴する様を探る初の試みです。(パンフより)

共鳴したのかどうかはよくわからないけれど、やはりルオーは重い。どの絵にも青が使われていて、一つとして同じ青がないのがすごい。でも、暗い。宗教画は暗くてもいいが、町の人々も暗い。これはみんなうつむいているからに違いない。
晩年の絵は、絵の具の厚盛り。盛っては削りを繰り返して、自分のイメージの新しい表現法を試している。そこに、水彩のクレーの絵が出てくるとホッとしたのだった。でも、クレーのエッチングも気持ち悪い。
いつも思うが、私はきっと絵の鑑賞眼がないのだわ。



偉大なルオーの強い黒い輪郭線に辟易するとは、あまりに失礼だから、図録を買った。ついでに、カンディンスキーとクレーの、展示されなかった絵の絵葉書。

カンディンスキーとルオー展_e0191206_23165532.jpg

広いミュージアムじゃないから、私の見方では、しっかり見てもせいぜい1時間半。
図録と絵葉書とロビーで飲んだコーヒー代とで約4000円。
図録には展示されなかったルオーの絵も収録されているし、絵葉書は、私の持っているクレーの画集にはない絵だから、いいとしよう。



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by sako375 | 2017-11-14 23:44 | Comments(0)